バットマン ビギンズ

BATMAN BEGINS　(2005)

製作国　アメリカ
アクション／サスペンス／アドベンチャー

監督　クリストファー・ノーラン
出演　クリスチャン・ベイル　リーアム・ニーソン　マイケル・ケイン　モーガン・フリーマン　ゲイリー・オールドマン　渡辺謙　ルトガー・ハウアー


【真面目なバットマン】
コミックが原作のバットマンだが、テーマが難しいのでこれは大きいお友だち向き。
最初の方は書き込みすぎで展開がまだるっこしい感じがしたが、バットマン誕生にともなう心の葛藤など、ややこしい部分なので仕方がないか。
主人公のクリスチャン・ベイルは、ボンボンのダメ男からバットマンへと成長する様が良かった。
繊細で真面目そうな雰囲気が、ダークヒーローにぴったり。
他にも大物俳優が出まくっていて、皆素晴らしいのでそこも楽しめる点だが、ヒロインのケイティ・ホームズがあまり魅力的で無かったのが残念。
コウモリの使い方や、派手さを抑えたアクションも作品のダークな雰囲気と合っている。
バットマンのシルエットとマントがものすごく格好良い。
結構オススメかもしれない。

２８日後...

28 DAYS LATER... (2002)


わずかな未来は始まっている

製作国　イギリス／アメリカ／オランダ
ホラー／ＳＦ

監督　ダニー・ボイル
出演　キリアン・マーフィ　ナオミ・ハリス　クリストファー・エクルストン


【HELLO】
エクルストン目的で観たのだが、期待以上に良かった。たとえクリスが出ていなくても良い映画。
まず映像がアーティスティック。内容はゾンビ系娯楽映画なのだけれど、アート系映画でも通用する。
イギリスの美しい風景と、人影のない異常な都市の雰囲気が良い。最後の洋館と赤いドレスも…
痛いシーン、怖いシーン、クレイジーなシーンもちょっとあるが、ＲＧ-１２なので、それ程でもない…ハズ。
使う音楽のチョイスもセンスある。
メランコリックなオリジナル曲～フォーレのレクイエムまで使い方が上手い。
またテーマも押しつけがましくなく、でもしっかりとしていた。
最近のハリウッド映画はテンポが速すぎてめまぐるしいのだが、これは緩急のバランスが良い。
し・か・も、クリスが出る　少な目だけど…でも存在感は半端じゃない。

ザ・クラウン 炎のリベンジャー

DER CLOWN
THE CLOWN (2005)

製作国　ドイツ
アクション

監督　ゼバスティアン・フィック
出演　スフェン・マルティネク　トーマス・アンツェンホーファー　エヴァ・ハーベルマン　ゲッツ・オットー


【誰かピザ食べるか？】
知らない俳優ばかりだ…
特にコメントは無い。コレといって悪いところは無いけれど別に良いところも…無い。
ただ、ハリウッド映画にはない独特の雰囲気が漂っている。
主人公とヒロインがイマイチ冴えないが、悪役は皆格好良かった。

アザーズ

THE OTHERS (2001)

その“存在（アザーズ）”が見えた時、全てが変わる。

製作国　アメリカ／スペイン／フランス
サスペンス／ホラー

監督　アレハンドロ・アメナーバル
出演　ニコール・キッドマン　　フィオヌラ・フラナガン　クリストファー・エクルストン


【前線に戻らなくては】
地味なんです。でも割りと好きなのです。
霧に包まれた館の雰囲気もGOODだし、内装もGOOD。
館の中だけで話が進むのも、まとまっていて良いと思います。
ホラーといっても、キャーキャー騒ぐ「動」の恐怖ではなく、かすかな違和感からじわじわと始まる「静」の恐怖。
話自体は地味ですが、役者さん達の演技が良かった。
ニコール演じるヒステリックな母親は、観ていてイラっとさせられるほど。
フィオヌラはものすごい風格が。
そして、マイブームのエクルストンは少ししか出ていないのに、さすが存在感がありました。目つきとか動きとか上手すぎ。

これは、ホラーを観たい人より、演技や演出を観たい人向けです（言い切った！）。　

抱擁

POSSESSION　（2002）

この愛に狂わぬために、綴り続けた恋人たち。
“私は炎の中で燃え尽きるだけです”

製作国　アメリカ　
ドラマ／ロマンス／文芸

監督　ニール・ラビュート
原作　A・S・バイアット　
出演　グウィネス・パルトロー　アーロン・エッカート　ジェレミー・ノーサム　ジェニファー・エール


【英国文学ロマン】
これ本当にワーナー？そんな部分も無いわけではないか。
イギリスの街並みと風景が美しく、セリフも素敵です。
19世紀のイギリスの風景もいい。
言葉の美しさを追っているうちにいつの間にか終わるので、退屈はしません。
ミステリー要素もちょっとありますが、決して派手さはなく全体的にしっとりまとまった大人向け映画です。