アイ・アム・レジェンド

I AM LEGEND (2007)


地球最後の男に希望はあるのか。

製作国　アメリカ
ＳＦ／アクション／ドラマ

監督　スランシス・ローレンス
原作　リチャード・マシスン「地球最後の男」
出演　ウィル・スミス


【サマンサ？女のコだったんかい】
50年代の名作ＳＦホラー、「地球最後の男」の映画化。原作とは大分違うらしいが…
いわゆる「楽しい♪」という映画ではなく、「おお…ぅ」な映画。
前半の緊張感は凄い。こちらも疲れる程緊張すること受け合い。
廃墟と化したニューヨークの出来もいい。ありえない違和感だらけの日常に目が離せなくなる。
全体にペースがたらたらと流れていくのだが、ずっとどこかに緊張感が漂っている。
例の犬の辺りからオチまでの展開がややムリヤリ感があるが、メインが廃墟と孤独と緊張だとしたら、この映画は成功だと言える。
つ、疲れた…ホント。

ナショナル・トレジャー／リンカーン暗殺者の日記

NATIONAL TREASURE: BOOK OF SECRETS (2007) 

全ての謎は「禁断の暗号」を解く鍵。

製作国　アメリカ
アドベンチャー／アクション／ミステリー

監督　ジョン・タートルトーブ
製作　ジョン・タートルトーブ　ジェリー・ブラッカイマー

出演　ニコラス・ケイジ　ジョン・ボイト　ハーヴェイ・カイテル　エド・ハリス　ダイアン・クルーガー


【邦題はちょっと違う気がする】
ジョン・ボイトとエド・ハリスはよかった！とくにジョン・ボイトは、もはや可愛らしささえ感じる。
インディ・ジョーンズのような大がかりなステージが多い。大がかり過ぎて、かえって見せ場がかすむ。
押したり引いたりサクサク進んで行ってしまう。テンポがいいのは良いのだが、見せ場は…？
このシリーズは悪役があまり悪くないと言うか、憎めないキャラで良い。
んー、私は前作の方が好きだ。
そして47ページって…3を作るのだろうか？

壊滅暴風圏／カテゴリー６

Category 6: Day of Destruction (2004)

製作国　アメリカ
パニック／アクション

監督　ディック・ローリィ
出演　トーマス・ギブソン　チャンドラ・ウェスト　ブライアン・マーキンソン　ダイアン・ウィースト


【停電？嵐？竜巻？】
TVMなので、あまり多くを期待してはいけない。が、ＣＧもがんばっているし、スケールも大きい。
ただ災害の描き方が適当で、あまり緊張感がない。むしろ停電がメインなのか竜巻なのか何なのかあまりよくわからない。
テンポが緩慢で、緊張感の低さに拍車をかけている。
全体的に緩急が無いボワンとした感じだが可もなく不可もなくと言ったところか。
レビューを書くまでもなかったか…？
映画における悪役や小悪党、いわゆる「死にキャラ」を丁寧に拾ってつぶしていくのが、あまりに丁寧なので笑える。

日蔭のふたり

JUDE (1996)


製作国　イギリス
ドラマ

監督　マイケル・ウィンターボトム
出演　クリウトファー・エクルストン　ケイト・ウィンスレット　


【ラテン語で教典を】
イギリスの文豪トマス・ハーディの１９世紀末のイングランドを舞台にした小説『日陰者ヂュード』を映画化したもの。
制度や偏見によって報われない愛の話だが、夢を追いかけるも叶わない主人公の薄倖さにもグッと来る。
こんなに好きなんだから許してあげればいいじゃないか学問も女も！と叫びたくなるような陰鬱な構成になっている。
暗い暗い内容にマッチした彩度の低いイギリスの風景と寒々しい天気の中、クリスとケイトの演技が映える。
全編通して暗い、真面目な古典映画。まさに日蔭。
ただエロいシーンがモロなのが不快。

リベンジャーズ・トラジディ

REVENGERS TRAGEDY (2002)
 
製作国　イギリス
ドラマ／サスペンス

監督　アレックス・コックス
出演　クリストファー・エクルストン　エディ・イザード　デレク・ジャコビ　


【アデュー】
衣装や背景など、サイバーでパンクでアナーキーだが、内容は思いっきり古典。
それもそのはず、トーマス・ミドルトンの手による17世紀の戯曲『復讐者の悲劇』を原作としている。
この時代独特の雰囲気、下品さ、台詞回しなどの特徴が見られる。
パッと見の派手さはなく、何回も見ると味が出てくる類の作品と思われる。
良いのだけれど、ちょっとマニアック…かもしれない。

クリスはやはり格好良かった。チンピラを一瞬で片づける所が最高！
背が高いのでロングコート姿がヤバイ